愛に狂った鬼と鬼。 その陰に鬼、もう一匹。(3)
爆発を確認すると同時に、ナミは攻撃対象に向けて移動を開始。
それと同時に動体センサーを前方60Mまでの扇状の範囲にかける。
「やっぱり、生きていましたか」
爆心地から3Mほどの地点に、男の存在を確認する。
彼は南へ向かって走っている様子だ。
煙の中からの脱出を図っているのだろう。
(残念ですね……煙の中でしたら、各種センサーのあるナミに有利な状況でしたのに)
ナミもまた、彼を追って、南へと走る。
そこに、男がいた。
全裸に近い格好で、
チリチリに焼け焦げた長髪で、
顔の右半分を真っ赤に火ぶくれさせて、
二の腕から先の右腕を失って、
それでも、苦痛をその面に表さない涼やかな男が、戦闘体勢で待ち構えていた。
シュタッ……
「ごめんね……遠慮はしないよ」
アズライトはナミに向かい、地を蹴る。
こうして、第二ラウンドが開始された。