遭遇戦(3)
(心許ない。 残りは2発か)
銃を構え直し琢摩呂もまた茂みに飛び込んだ相手の出方をうかがっていた。
あの時銃のマズルフラッシュで相手が女であることを確認していた琢磨呂だったが
肝心なことを忘れていた。
予備の弾丸をバッグの中に入れっぱなしにしていたのである。
バッグは手元にあるがそのジッパーは閉じられている。
相手の出方も武器も分からない状況ではチンタラ弾丸を取り出す訳には行かない。
バッグのジッパーを開き弾丸を取り出している内に相手が突っ込んできたら
目も当てれられない。
(どうする? このまま突破を図るか?それとも相手の出方を待つか?)
刻一刻と時間が過ぎていく。
どうやら既に上の騒ぎは収束したらしい。彼等が降りてきたら挟み撃ちだ。
ならば、突破しかない。
残り二発の弾丸を威嚇に使いその間に安全圏に逃げる。
そう結論を出した琢磨呂はCOLT.45 をにぎり直すと一気に駆け出した。