遭遇戦(2)
(一体今のは何だったの!!)
シャロンは茂みに身を隠し相手の出方をうかがう。
少し前に城塞のような建造物(彼女は病院という物を知らなかった)の中から
小さな爆発音らしき音が聞こえてきたので侵入しようとしたときいきなり
建物から飛び出してきた男と鉢合わせになったのだ。
彼女の方は幸い尻餅をつくこともなく体勢を立て直していた。
だが、男の正体を確認しようとした時、男が手に持っていた筒からあの音とともに
火花と何かが飛び出してきたのだ。
「あれが何かは分からないけど飛び道具というのは確かみたいね」
彼女は支給品の日本刀でマントを切り取って作った包帯を巻きながら考える。
先の銃撃で彼女は左の太股に弾丸を受けていた。
直撃ではないが弾丸が肉をえぐり取ったため傷が痛む。
それでも彼女は闇の一族の戦士として光の一族との戦いの最前線にいた
歴戦の勇者とも言うべき存在である。
すぐに現状を把握し最善の戦闘方法を割り出す。
これ以上の距離をとるのは不利。
相手の飛び道具を避けて懐に飛び込むしかない。
それが彼女の出した結論だった。