遭遇戦(4)
「こっちへ来る?! まさか!」
シャロンにとって琢磨呂の行動は以外だった。
相手が飛び道具を使う以上リーチの長さを利用して動かないと彼女は判断していたので
琢磨呂の行動に驚かされたのである。
しかし、相手から自分との距離を詰めるのは都合がいい。
すぐに彼女は茂みから飛び出すと琢磨呂に向かって日本刀を振り上げた。
「くっ!」
その奇襲を予期していたのか琢磨呂はバッグをシャロンに向かって投げつけ
彼女の胸に向かって発砲する。
ダンッ!!
しかし弾丸はシャロンの身につけていた金属製の胸当てに弾かれてしまう。
それでもシャロンがその一発でよろめいたのを見逃さず琢磨呂は再び引き金を
今度は脳天に向けて放とうとする。
ガジャッ!!
しかし、弾丸は発射されず銃はスライドしたまま動かなくなる。
「ジャムっただと!!」
薬きょうが排莢口に引っかかってしまったのだ。
その間に体勢を立て直したシャロンが斬りかかってくる。
琢磨呂もCOLT.45 でシャロンの斬撃を受け止め距離が詰まった所で彼女左足を
蹴り付ける。
「くうっ!!」
撃たれた部位を蹴り付けられたシャロンは思わず膝を突く。
ドガッボゴッ!
そこに琢磨呂のパンチが立て続けにたたき込まれる。
しかし、シャロンもバックステップで後退すると刀を構え直し突きを繰り出す。
グサッ
「グアアアッ!」
その一撃は琢磨呂の左脇腹にヒットした。
琢磨呂はそのまま苦痛に耐えられず倒れ込む。
「ハァ……ハァ……やった、の?」
殴打された顔面を押さえながらシャロンは琢磨呂を見てそうつぶやいた。