グレン様、夢の中
それは、盛大なパレードだった。
人々は各々満面の笑みを浮かべ、口々にその男の名を呼んでいる。
その男が乗るパレード車にはでかでかと『万歳!神民皇帝誕生!』
と書かれた垂れ幕がいくつも貼られていた。
男はゆっくりと周りを見渡す。
称えたまえ。もっと私を称えたまえ。
この腐敗した世界に降り立った、神たるこの私を。
ここまで、様々な苦難があった。何度も死の危機に瀕した。
だがしかし、私は全てを乗り越えたのだ。
奇跡。
これを奇跡と呼ばずなんといおうか。
その体現者たる私を、この肉体を、支配されることでしか安堵できぬ愚民達よ、もっと称えるがいい!
彼の名を呼ぶ歓喜の声は次第に熱狂的な怒号へと変わっていく。
もっと。もっとだ。もぉぉぉぉぉぉぉぉっっっとととおおおおおだ!!!
私の偉大な名を!もっと!叫びたまえ!
「グレン様!グレン様!グレン様!」
「あいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」