風のようにイノケン 〜魔屈堂〜

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(8:50頃)

 ??:たとえばね。AM3:00……

トイレで排尿していた魔屈堂の真横から、突然かかる太い声(とハネた尿)。
「なんじゃ、おぬしは?」
トレードマークの(前が少し薄くなった)長髪を風になびかせて、ワープ番長イノケン、ここに参上!!

「その時、なにげなく夜空を見上げたら、そこには一面の流星雨……
 ぼくはその美しさに心震わす。
 そして思う。この感動は独占してはいけないと。友と分かち合うべきものだと」

(……夜空?)
魔屈堂の頭に、フラッシュバックされるあの夜空、この夜空。
『そう。男は皆、宇宙(そら、と読む)を目指すもの……』

  猪乃:……さあ、君はどう答える?
  魔屈堂:♪宇宙〜〜〜の海は〜〜〜 俺〜〜〜の〜〜〜〜〜海〜〜〜〜〜っ
  猪乃:いや、ハーロックはいいから
  魔屈堂:♪どっこかっらみ〜〜ても スーパーマンじゃない
  猪乃:サジタリウスもいいから
  魔屈堂:ほっほ〜〜。どうしてどうして、わかっておるようだの?
      ならば、これはどうじゃ?
  猪乃:……いや、ボクはイントロクイズをしに来たのではな
  魔屈堂:♪コスモスそら〜〜を〜〜
  猪乃:それ、EDじゃないか。(思わず反応。)
  魔屈堂:♪はっしっれェっ!
  猪乃:特撮もアリか!(ちょっと楽しそう。)
  魔屈堂:……お主、『解っている』ようじゃのう? ならばこれはどうじゃ?
      ♪つ〜きもかっせい〜も はっるかっにこ〜え〜て〜〜〜〜〜〜
      ♪ぇえ〜〜っえ〜〜〜〜〜〜〜
  猪乃:な? なんだ、この歌は!?
  魔屈堂:♪う〜ちゅ〜う〜へ〜 とっびたっつシュッピイゲルゥ〜〜〜〜〜
      ♪ぅう〜〜っう〜〜〜〜〜〜〜
  猪乃:く……(屈辱感に脂汗を浮かべつつ。)
  魔屈堂:ふふふ……若いもんにはチト辛いかのぅ?(勝ち誇った笑みで。)
      ほれ、
      ♪しゅっぴぃげる!!しゅっぴぃげる!!しゅっぴぃげる!!


出たァ〜〜〜〜っ!!(プロレス中継時の古館伊知郎風に。)
魔屈堂の18番、アニソン当て!!
しかも舞台は宇宙(そら)限定だっ!!
……正解は、空白のあと、13行後。

 猪乃:むぅ…… キミたちもボクの仲間たりえないか……
    だがボクは武士の情けを知る者。広い心で見逃してあげようじゃないか。

そしてワープ番長は、風のように……去る!!
ひゅん!!

  エーリヒ:……長い便所だと思ったら、また歌っていたのか、ヘル野武彦。
  魔屈堂:歌? それは違うぞい、エーリヒ殿。
      オタクのプライドを賭けた、熱き勝負じゃったよ。(右手を顎に、目を閉じて。)
  エーリヒ:君は非常に有能な人間だが、時々わけがわからないな。
       そろそろ我々も出発しないか?
  魔屈堂:了解じゃ。
      ♪そ〜〜〜〜れゆ〜〜〜〜けキャ〜〜プテ〜〜〜ン(大袈裟なくらいの息継ぎ。)
      ♪ウル〜〜〜〜トラぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(ボーイソプラノを思わせる裏声で。)

……気をつけろ、参加者諸君!!(と書き手さん)
ワープ番長が次に姿を現すのは、キミのところかもしれないぞ?



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