見えざる戦い(4)
戦いは続く。
ヒット&アウェイを繰り返し、恭也に攻撃させる隙を見せないワープ番長。
しかし、全ての攻撃は防御か回避している恭也のダメージも皆無といってよい。
2人がその気なら、いつまでもそうしていられそうだった。
しかし。
(このまま手を出せないでいると、俺の足に限界がやってくる……
かといって、秋穂さんに手を出させないためには、
俺が全ての攻撃を受けるしかなく……攻撃に転じる暇はない)
(どうする……秘奥義を出すしかないのか?
しかし、あれは手加減できないぞ。
重症を……当たり所によっては致命傷を与えてしまう……)
その思考が、スキを生んだ。
ワープ番長は2つほどのフェィントを重ね恭也を巻き、
背後で守られていた秋穂に向かって再突撃をかけた。
何が起きているのかわからない秋穂は、恭也に無視されたと思い込み、
ぷうとそっぽを向いてしゃがみ込んでいる。
―――守るべきものが、襲われようとしている。
もう、恭也に遠慮は無かった。