見えざる戦い(1)

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(1日目 5:48)

その男は、恰幅が良かった。
より正しく表現するなら、丸々と肥えていた。
てゆーか百貫デヴ。
まさに白豚。
……だが、感覚の鋭敏なキミになら、その滑稽な外見にそぐわない威圧感を、
不遜に歪んだ表情から読み取れるはずだ。
ただの豚ではない、と。

高町恭也と篠原秋穂は、東の森の中央に位置する開けた場所でそんな男に遭遇した。
37番 猪乃健。
かつてワープ番長と恐れられた男。



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