サイボーグ戦士、誰が為に戦う(3)
(一日目 4:30)
もとよりそれが利点でこの場に立て篭もることを選んだとはいえ、
ここが病院であるのは僥倖という他ない。
「よし、銃弾は上手く貫通している。止血はした。あとはしばらく休んでいれば大丈夫だろう」
そういって、魔屈堂の包帯を巻き終わったアインは、エーリヒと遥に向き直った。
エーリヒも軍人としてそれなりの治療訓練は受けていたが、現代医療には無知であった。
そういうわけで、魔屈堂の治療はアインが行うことになったのだ。
「よかったぁ」
「それと、お前」
アインは、遥に向き直って事務的な口調で告げる。
「パンツの換えだ。履き替えて来た方がいいと思う」
「え、え」
遥は、先ほど失禁したまま、すっかり忘れていたことに気づいた。