守りたいもの、ありますか?(2)
(一日目 1:44)
(約1時間半経過。そろそろ休息を取るべきだな)
学校を出てからずっと森の中を走っていた恭也は、腕時計を見て足を止めた。
当然、足に負担を掛け過ぎないようペースは調整していた。
(ここまで誰とも会わなかったな。ツいているのか?。……いや、本当にツいていれば、武器が支給されてるか)
周囲を観察する。森の外れまで来たらしく、すぐ近くに山が見える。
(夜が明けるまでは木の上で気配を消して寝ておくか)
本当は今この瞬間にも起こっているかもしれない無益な殺し合いを止めたいのだが、武器になりそうなものは見つからず今の自分は無力だ。
焦っても仕方がないと、無理矢理自分を納得させて恭也は休んでおくことにした。
(山で夜を明かす…か。状況はかなり違うけど、稲神山で美由希と鍛錬していたのを思い出すな。はは)
妹である美由希のことを思い出しながら、恭也は浅い眠りに落ちていった。